本日開催:香港立法会の議員資格剥奪を考える

11月17日日本時間22時からオンライン生放送(録画あり):中央による議員資格剥奪ケースを通して香港の法の支配の未来を考えます。
石井大智 2020.11.16
誰でも

香港中文大学の石井大智です。ニュースレターを購読していただきありがとうございます。初めてのニュースレターはイベントと最新記事のお知らせですが、今後はニュースレター限定の独自記事も書いていきたいと思うので少々お待ちください。

1. 本日のイベントのお知らせ

香港の立法会で4人の民主派議員の議員資格が剥奪されました。今回は中央が香港法を迂回する形で彼らの議員資格を奪いましたが、それはどのような法的根拠に基づくものなのでしょうか。今回のケースを通して香港の「法の支配」の未来を考えてみます。本日11月17日の日本時間22時(香港時間21時)からの開催です。

参加の申し込みは不要です。お時間になりましたら直接以下のURLにアクセスしていただければ幸いです。録画も同じアドレスになります。是非生放送で参加していただき皆様のご感想・ご質問をお寄せいただければと思います。

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香港の憲法にあたる香港基本法18条は基本法委員会への聴取など指定の手続きを経ない限り原則として中国法(「全国性法律」)が香港で適用されないことを定めています。しかし、今回の全人代常務委員会の決定はそのような手続きが一切取られていません。

香港に適用される「決定」であるのに中国本土に対するものとほとんど同じような法的プロセスが取られているのです。これは香港国家安全維持法以上に香港の「法の支配」を改変するのではないかーそのような意識のもと今回のイベントを開催します。

2. 新着記事のお知らせ

もはや過去の話となってしまったかもしれませんが、アメリカ大統領選挙に対し香港民主派がどのように割れたのか、またそれがどのように民主派の多様さを示すのか書きましたので是非お読みください。

自決派が(西側諸国にとっての)「普遍的」価値を重視し、本土派は香港の利益を重視しているというイデオロギーの違いは残っている。本土派のような香港の利益を最重視する人々は、中国に対してとにかく強硬な措置を取るトランプ氏を支持した。一方、自決派を中心としたリベラルな民主派は民主主義や人権を軽視しているように見えるトランプ氏を支持できない。
本文より

おわりに

こんなことが知りたい、こんなイベントを企画して欲しいというのがあればTwitterなどを通していつでも石井までお知らせください。可能な限りお答えできればと思っております。皆様と本日夜22時からお会いできること楽しみにしております。

香港中文大学での抗争1周年を記念した学生会による展示に多くの人が集まる(キャンパス内にて)

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